小唄の会で一席・・・

先日の日曜日は中野へ。

JR中野駅南口から徒歩数分。
「鮨 割烹 三河屋」さんのお座敷で行われた小唄のお浚い会で一席。


こちらには2019年、2022年につづいて、三度目のお声掛け、誠にありがたい限りです。


私は会場入りしたら、着替えをして客席で皆さんの発表を聴かせていただきます。

芸事を正面から拝見するのは良い時間ですね。


噺家は寄席の客席から演芸を楽しむことは暗黙で御法度ですから、舞台で行われるものを無性に前へ回って見たくなる衝動に駆られます。

そういう時は、お芝居に行ったり、お笑いライブを見に行ったりします。
表現物と対峙するという意味で、個展や美術館もいいですね。
感覚としては、正面から浴びたいという気持ちです。
寄席では高座袖から横向きに浴びてます。

なぜか映画を見に行くことは少ないのですよね。
テレビドラマが好きだからなのか、下手したら映画館は年に2.3回くらい。

以前に観てすぐ思い浮かぶのは、
劇場版「きのう何食べた?」・・・・・

どちらにしろドラマだ!
「きのう何食べた?」season2決定おめでとうございます。
たまたまホットな話題です。
いまから10月が楽しみ。。


兎に角、お稽古の成果を発表される姿を目の当たりにして、こちらも緊張するけど、唄と三味線にそれぞれの“人”が感じられて、楽しい時間を過ごしました。

出そうとしなくても個性は出るのか。

「なんでも落語に通ずるなぁ」と、大きなお世話、勝手な解釈、感慨に耽る間もなく、お仕事の時間がやってきました。


私の出番は、プログラムの一番最後。
お弟子さん方の発表が無事お仕舞いとなり、このお浚い会の締めくくりとして、今度は皆さんに楽しい時間を過ごしていただくという、とても大事な役割なのであります!


落語仕様に舞台転換をして、すぐに始まります。
用意してもらったラジカセで、持参した出囃子のCDを掛けて高座に上がって、落語を聞いていただくという流れ。
過去2回なんとなく心のどこかに引っかかっていた“何か”が今回わかりました。

・・・実物の三味線たちを前にしてCDを使うとは、なんと味気ないことよ・・・

高座でこちらが落語を喋っているのに、イヤホンでアマゾンミュージックとか聞かれてたらいやでしょう。
何挺もある三味線の気持ちになったら、そんな噺家は寄席芸人の風上にも置けない!

(と言いつつこれからも出囃子CDには大活躍してもらいます)


急遽お願いして、先ほど聞いた「並木駒形」をリクエスト!
すぐに発表されたお二人で弾いてくださいました‼︎
しかもこちらが頭下げたところで曲を止めてくれて、、、寄席囃子やってましたか?

なんという対応力と私の段取り力の無さ。

こうして無事に生の三味線で高座へ。

噺は「宮戸川」を聞いていただきました。

前々回が「転宅」、前回が「悋気の独楽」。

小唄の世界につられたのでしょう、男女の噺ばかりですね。

ともあれ楽しい会をありがとうございました!
写真は会場の「鮨 割烹 三河屋」さん。
こちらの3階に座敷の広間があります。
お食事ももちろん美味しゅうございました。

お師匠さま、ご一門の更なる繁栄をお祈りいたします。

私も一層精進。

お読みいただきありがとうございました。

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