前回の“ブログ”更新がほぼ1週間前・・・
色々ありました。
まずは5/21(日)の「日本橋ひとり寄席 第四十三回 雷門音助らくご会」ご来場賜り誠にありがとうございました。
こちらの会ではネタおろしを予定しておりましたので、この1、2週間は終わるまでずっとフワフワ。
ニワトリが卵を産み落とす直前の心持ちとでもいいましょうか。
・・・感覚です。
ニワトリは毎朝か。。
その平常心見習いたいものです。
でも毎回必死なんでしょうね。
いま書いてて昨日の自分より卵料理に感謝できる大人になりました。
ブログ効果絶大。
さて、
ネタおろしは楽しいんです。
その噺にとって、お客さまの反応を初めて感じられますから。
自分自身も初めてですから、思っていたより、声が高くなっちゃってるとか、早くしゃべっちゃってるとか、稽古でそんなセリフ言ったことなかったじゃん、とか意外と頭の中グルグル。
思ったより落ち着いてる、なんてことも偶にはあります。偶に。
今回は「麻のれん」をネタおろししました。
夏のお噺です。
按摩の杢市さんと、療治先の旦那、女中のおきよさん。登場人物は三人のみ。
おきよさんはしゃべりませんが、とても大事な役割を担ってますね。
『枝豆』、『直し』、『蚊帳』
人物もキーワードも特徴的だと思います。
噺の世界も好きです。
寄席でかかることが少ないのはわかってるのですが、特に自分が前座の時から目にした芸術協会の根多帳では見たことがないかもしれません。
扇辰師匠に教えていただきました。
師匠は扇橋師匠からとのことです。
扇橋師匠の著書「噺家渡世」(うなぎ書房)を拝読しますと、五代目小さん師匠から五代目柳朝師匠、そして九代目扇橋師匠へと受け継がれた演目とのことであります。
背筋伸び伸びです。
そして、なにしろお稽古をしていただくというのが、本当に有難いことだと、ここ数年でよりつよく思うようになりました。
貴重な時間を自分のために使ってくださり、噺への考えを教えていただく。
ちなみに私の師匠の師匠、八代目助六の著書「助六ばやし」(青磁社)にも麻のれんについて記述があります。
子どもの時分に三代目小さん師匠から、麻のれんの稽古をつけていただいて、細かく教えていただいているときに、子どものことだから足が痺れて、しまいには眠くなる。
それじゃあうちに帰って寝なさい、と言われてしまうという楽しいエピソードです。
その逸話もさることながら、子どものときにこの噺を仕込んでいるという凄まじさ。
ぜひ聞いてみたかった。
“いま考えりゃァ、もったいない話でねェ”
大事にしたい噺です。
ここで、この日の演目を
一、初天神 桂しゅう治
(小文治師匠のお弟子さん。まだ楽屋入りして一年ほどですが、楽屋もテキパキ、高座もしっかり、ありがとう!)
一、宿屋の仇討 音助
一、あくび指南 柳亭小燕枝
仲入り
一、トーク 小燕枝&音助
一、麻のれん 音助
今回のゲストは小燕枝師匠。
マクラやトークでお話しましたが、二ツ目の市弥兄さん時代は、何度も落語会にお声掛けしていただきました。
その明るさ、柔らかさ、思いきりの良さ、“漢”感、お会いするとすごく喋りたくなるのです。
兄さんのあくび指南聞けて良かったです。
袖で聞いててとても楽しかった。
トークも、明るく賑やかにしてくださいます。
真打に向けての質問には、とても真面目に的確なアドバイスをいただきました。
またすぐどこかでお会いしたい。
Twitterに載せていないポーズの写真を。
今回の記念と、ブログに載せたいのでツーショット撮ってもらおうと思っていたのですが、兄さんから先に撮りましょうよと言っていただきました!
昼の花形演芸会トリのあとにゲスト出演、誠にありがとうございました。
そして、ダブルヘッダーといえば、
この日は芸協らくごまつりが開催されました。
4年ぶりの有観客での開催。
よく晴れて暑い日でしたので、まさにお祭り日和でした。
まつり寄席があり、教室で趣向を凝らしたイベントがいくつもあり、サインラリーで芸人とふれあう、ただただお客様に楽しんでいただきたいファン感謝デーです。
写真は朝礼をする実行委員長 マグナム小林兄さん。
準備期間から本当にお疲れ様でした。
ちなみにそう見えないと思いますが、写真の左右後ろにはたくさんの芸人がおります。
昼は芸協らくごまつりへ、夜は日本橋亭へ、という方もいらっしゃいました。
もちろん日本橋亭めがけて、一本槍で来てくださった方も、当日時間を調整してお運びくださった方も、皆さま心より御礼申し上げます。
と書いておりましたら、結局5/21のことしか触れられませんでしたので、また遡って記録を残したいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
お客様と、先人と、関係各位と、ニワトリに感謝。
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