遡って5/20は神保町へ・・

先日のブログで書けなかった出来事を。

5/20の土曜日。

いまは懐かしい芸協らくごまつりの前日準備を途中で失礼し、竹千代兄さんと神保町へ。

「学士会落語会」にお声掛けいただきました。

学士会とは
・・・旧帝国大学出身の学士を中心に、帝大に関係ある者を加えて組織する会・・・
とのことだそうです。

つまり、
北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学
出身の方々が対象。

実はこの「学士会落語会」には、前座の時に2回出演させていただいてましたので、今回が3回目。

二ツ目で改めて出演できるのは嬉しいことです。
主に真打の師匠の独演会や二人会に前座が入る形が多いようです。

しかし、今回はなんと・・・
ツ目四人スタイル!四人会!
番組表をいただいたときから楽しみにしておりました。

「のめる」春風亭朝枝さん
「千早振る」桂竹千代兄さん
仲入り
「春雨宿」音助
「錦の袈裟」入船亭遊京兄さん

トークコーナーもあったのですが、そこで話題に出ていました。

《この四人がまた揃うことがあるのか?》

答えは、

《高確率でないでしょう!》

あって欲しいですが、滅多にありません!

楽屋も楽しかったし、高座もそれぞれ色が違うので、続けて聞いていただくときっと面白いと思うのですが、協会も違えば、二ツ目も多いですから。

竹千代兄さんは同じ協会ですし、香盤(芸歴の序列)も近いので、よく会うかと思いきやここ最近は同じ落語会に出てなかったので久しぶりでした。
昔、「あの街この街」という落語会を竹千代兄さん、希光さん、音助の三人でやってました。

東京都23区すべての区で落語会をやるというのを目標にしていました。

自分たちで会場を借りて、チラシを作って。
しかも落語会で使われたことがない会場を探すんです。
主に希光さんが調べて候補を出してくれてました。

初の会場であり、慣れない土地ですから、見事に毎回行き当たりばったり。

当時、ご来場いただいていたお客さまも、本当によく食らいついてくださったと思います。

たしか12区回ったくらいで私が音を上げたのです。

23区達成したら、どうなっていたんだろう。
ものすごい充実感があったのかもしれませんね。
いや、なさそうかな。

でも、頭の片隅にずっと残ってるんですよね。
三人であのまま全部行けてたら面白かっただろうなと。
踏ん張ればよかったのかなと。

だけど、そんな時に思い起こされる雨の日の千代田区編・・・

会場の建物と楽屋として使っていた駐車場が離れていて、会場に入るには傘を差して移動しなくてはいけませんでした。
そして悲劇が。
傘を畳んだ時に、濡れたビニールが着物に触れてしまって、一発クリーニング行き。

あれはこたえたな。
続けてたら着物どころじゃない何かを失ってたかもしれないなと。

ただ、あの二人はタフだから、私が言わなかったら突き進んでいたと思います。
惜しい事をしたような、適正な判断をしたような。。

竹千代兄さんについて書くと長くなりそうなのでまたの別の機会にしておきます!


つづいて、
朝枝さんは、西荻ヤング寄席で何度も二人会をやっていただきました。
その時も楽屋で色々と話しましたし、袖で聞
いてて気づく事が沢山ある方です。
落語も色があるし、一回見たら忘れないですよね。印象に残るって強さがあります。
そういえば、西荻の会のあと、近くのリカーショップでウィスキー選ぶのに付き合ってもらいましたね。
大体買い物に行くとすぐに決められない性分の私。
寄り添うようにゆったり選ばせてくれました。
お酒の知識も流石。奥深き朝枝さん。



遊京兄さんは、阿佐ヶ谷でやってらっしゃる勉強会によく呼んでもらってました。
兄さんとは同学年で元々、学生時代に会ってるんです。
遊京兄さんは京大、私は龍谷大、同じ京都の大学出身。
“同じ”というのはおこがましいんじゃないかという意見は一旦置いときまして、とにかく同じ京都の大学生でした。

それぞれ落語研究会に所属。
ある時、京都の学生落研と、松竹芸能の芸人さんと一緒に出る会がありました。
学生はそれぞれ落語を一席ずつ。
大喜利では本職の芸人さんに突っ込んでいただくという企画もありました。
そこに、お互い参加してたんです。

5、6校は参加してたと思うのですが、唯一覚えてるのが当時の遊京兄さんの落語。
裏でバタバタしてたから、聞き逃した人ももちろんいるんですが、それにしても面白かったです。覚えてます。
本職の方にも袖でネタについて聞かれてました。

いまは“同じ”東京の落語界に身を置いているのが嬉しいのです。

兄さんのしゃべるテンポが一緒にいて心地よい。
普段の会話も落語のセリフも。



組み合わせというのは本当に一期一会です。

お声掛けありがとうございました。
楽しかった!
写真は遊京兄さんからいただきました。
お客様から頼まれたわけではないのに、お見送りのときに、自然と集合写真撮ろう!となって撮影。
それを見て帰りがけの方々が、撮っていいですか?ってプチ撮影会に。
どんどん撮ってください。有難いことです。

そういえば地元が藤枝なんです、と声を掛けてくださった方がいらっしゃいました。
同郷の方に思いがけず会えるのも嬉しいことです。

会場入り前に神保町で竹千代兄さんにお蕎麦をご馳走に。
ざる蕎麦にわかめ?と思われるかもしれませんが、わかめです。
無料盛り放題わかめ。
この手のわかめと胡麻は入れすぎる派です。
すばらしい振る舞い。


竹千代兄さんの眉間のシワも、おでこのテカリも、全ての要素を話すと長くなるので割愛します。



お読みいただきありがとうございました。

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